CFD取引における法律の変更
今まではFX取引においては最大レバレッジや信託保全が義務付けられていました。対してCFD取引については法的な義務は未整備となっていました。それが今回金融商品取引法改正等に係る政令・内閣府令及び商品取引所法等の改正により2011年1月1日(祝)以降最大レバレッジが定められ、商品区分ごとに証拠金を管理する必要ができました。
証拠金規制の概要
最大レバレッジは商品区分ごとに異なります。この点がFX取引と違いわかりづらいところでしょう。また今まではCFD取引はひとつ口座を開設すればよかったのですが、今後は商品区分ごとに口座を開設する必要があります。
最大レバレッジの変更
証拠金規制により最大レバレッジが定められました。これは商品区分ごとに異なり、株価指数CFD取引は10倍、商品CFD取引は20倍、債券CFD取引は50倍となります。
保証金の管理
今まではCFD口座一つで、株式CFDから株価指数CFD、商品CFD、債券CFD全て取引ができましたが、今後はそれぞれ口座を開設して証拠金を用意する必要があります。
証拠金規制の背景
1998年に始まったFX取引の場合法律による規制されるのに時間がかかりました。その間ハイレバレッジなどの投機性が爆発的な人気に繋がり市場が形成されていきました。しかしCFD取引の場合はまだ市場が盛り上がる前に証拠金規制が導入されました。これはFXのときに規制が後手に回った反省とみられています。
もちろん規制が全て悪いということではありません。証拠金と資産の分別管理は投資家保護のため喜ばしいことであります。しかし最大レバレッジの抑制や商品区分ごとの保証金の管理についてはやや早急な感が否めません。
CFD取扱業者の対応
CFD業者各社は最大レバレッジの変更や取扱銘柄の見直しなど行っています。特にひまわり証券の場合株式CFDの取扱銘柄数を厳選するなど全面的にリニューアルしています。
最大レバレッジは100倍程度で行っていた業者も軒並み下げてあまり差異がみられなくなりました。また債券CFD取引は最大レバレッジが50倍となるのですが、50倍いっぱいまで提供しているところよりも10〜20倍程度で提供しているところの方が多いです。レバレッジはCFDに限らず証拠金取引の大きなメリット/特徴なのでぜひとも大きく提供してもらいたいものです。
FX取引とは
CFD取引とFX取引は同じように証拠金を元に取引をします。取引対象が違うだけで仕組みは一緒です。なおFX取引についてはワンワン通貨ペア(http://handsup.jp/)にて詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
FXとは(外部サイトに移動します)