CFD取引の注文方法
CFDの注文方法として種類があります。多くの証券会社で取り入れられている注文方法について詳しく解説します。
成行注文
成行注文は今すぐ買いたい(売りたい)ときに行う注文方法です。売買価格は今表示されている時点での価格となります。しかしマーケット価格は常に変動しているため決済価格が表示通りになるとは限りません。この価格差をスリッページといいます。
指値注文
指値注文は指定した売買価格を決めて注文する方法です。金額を指定して注文をするので注文した価格にならなければ不成立となります。買い注文の場合は現在の市場価格よりも低い価格を、売り注文の場合は高い価格を指定する必要があります。
逆指値注文
逆指値注文は目標の価格まで上がったら買い、または下がったら売りとする注文方法です。指値注文と逆の注文となるので逆指値と呼ばれます。価格変動が大きいときに約定価格がずれるスリッページが発生する可能性があります。
その他の注文方法
上記以外にも複数の注文を組み合わせた方法があります。
イフダン
2つの注文を同時に出して、1つ目の注文が約定後、自動的に2つ目の注文を有効にする注文方法です。例えば100円で買い注文が約定したら105円で決済注文を有効にするというようなものです。
OCO注文
2つの注文を同時に出すことはイフダンと同じですが、OCOの場合は一方の注文が執行されたら自動的にもう一方が取消される注文方法です。例えば100円で購入したポジションを95円と105円の売り注文を同時に出してどちらか一方が執行されたら、もう一方を取消にするというような使い方です。
イフダンOCO注文
その名の通りイフダンとOCO注文を同時に出すことです。最初の注文はイフダンで行い、2つ目の注文をOCOで行います。
トレール注文
トレール注文とは相場が自分の有利な状況に変動した場合に限り逆指値注文の指定価格を自動更新する注文方法です。損失の最小化と利益の最大化を図ることができます。
例えばある銘柄について約定価格1,000の買いポジションに対して、ストップ(逆指値)の指定価格を50ポイント(=注文価格950)、ステップ値を20ポイントと設定した場合、相場の実勢価格が1,020まで上昇した時点でストップ(逆指値)の指定価格が970に切り上がることになります。